「オ・ア・シ・ス」運動

私の町では、非常に微笑ましい地域活性化運動が行われています。それは「オ・ア・シ・ス」運動と呼ばれているものです。

これは、それぞれの語句の後に言葉を続けて一つの文章として成立させる、一種の言葉遊びのようなものなのですが、これが大変面白いのです。

まず「オ」の後には「おはようございます」が続き、「ア」の後には「ありがとうございます」が続きます。そして「シ」の後には「失礼します」、最後の「ス」の後には「すみません」という言葉がそれぞれ続きます。略して「オ・ア・シ・ス」です。主に挨拶や感謝の言葉が中心ですが、これが地域の各掲示板に掲載されていて、主に小・中学生の啓発運動を促す契機となっているようなのです。

実際にこの運動が功を奏しているのか、町の小・中学生は元気がよく、挨拶も積極的に行ないます。出勤時や散歩の際などに小・中学生と思しき年齢の生徒たちに出会うと、彼らは自分の方から元気よく、「オ」の「おはようございます」と挨拶してくれるのです。釣られてこちらもすぐさま挨拶を返します。そしてそのすぐ後に「シ」の「失礼します」を加えて、彼らは急ぎ足で登校していきます。何気ない朝のほんのささやかな風景ですが、朝から気持ちよく挨拶されると爽快な気分になります。

何かをして貰ったら、必ず「ア」の「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、何か至らない点があれば「ス」の「すみません」で締め括るというこの運動は、固有の文化を持つ日本という国に相応しいものではないかと思うのです。

私も彼らを見倣って、一日の始まりを「おはようおございます」で迎え、そして一日の終わりを「ありがとうございます」と、私を支えてくれている全ての人に感謝の言葉を送ることで締め括ることが出来れば、とても素晴らしいことだと考えいます。